3月29日に右手のしびれなどによる検査入院を発表し、休養していた漫才コンビ「オール阪神・巨人」のオール阪神(62)が9日、大阪・なんばグランド花月で舞台復帰した。

阪神はこの日、同劇場で行われた本公演に相方オール巨人(67)と登場。大きな拍手で迎えられると客席に「会いたかったよ~」と笑顔であいさつし、軽い脳梗塞だったと報告。軽快なしゃべりを披露し、相方巨人のツッコミも受け止めながら15分間、漫才を披露した。

公演後、取材に応じた阪神は「軽い脳梗塞でした。自分もこんな病気になるとは思いませんでした」。入院したのは27日で、その2日前から徐々に「ものを持っても力が入らない」「箸が持てない」「サインするマジックを落とした」と、右手に症状が出たという。27日、検査で病院に行くとそのまま入院となった。

脳は4カ所ほど詰まっていたと明かし、治療はカテーテルや点滴などで行われ、6日午前に退院。「今日、1回目の舞台をやって、物忘れが多かったら…と思っていたが大丈夫。やりなれたネタですけど、忘れていたらどないしようと、ほんまに怖かった。今は手のしびれも全然ありません」と、快調をアピールした。

相方巨人は、阪神が入院する数日前から番組収録などで「なんかうまいことしゃべっていない。普段からそうなんですけど、今日はひどいなと聞いていた」と、異変に気づいていたという。

入院中は大部屋の集中治療室で、ネタ合わせもできず、この日がぶっつけ本番となったが「(掛け合いが)狂いかけたとこもあったんですが、僕が見たら98点です。全然、問題ないです」と相方の元気な姿に安堵(あんど)の笑顔を見せた。

今なお、血管が細くなっている状態だという阪神は、経過観察で17日にMRI検査を受ける予定。ただし、今後の仕事に関しては数を制限することなく「そのまま。普通どおりにいきます」と、力強く話していた。