俳優松坂桃李(30)主演のフジテレビ系連続ドラマ「パーフェクトワールド」(火曜午後9時)の最終回が、25日に放送される。

建築士の鮎川樹(松坂)は、大学生の時に事故に遭って脊髄を損傷して、下半身が不随になる。「恋愛も、好きだったバスケットボールも、もうしない」と、心に固く決めていた。そんなある日、高校時代の同級生・川奈つぐみ(山本美月=27)と再会。閉ざされていた樹の心が、少しずつ開かれていく。原作は、女性コミック誌「Kiss」(講談社)に連載中の有賀リエ氏作の同名コミック。累計部数は170万部を超えている。

最終回に主題歌「まちがいさがし」を歌う俳優菅田将暉(26)が出演する。事務所の先輩でもある松坂との共演は、17年公開の映画「キセキ-あの日のソビト-」以来となる。

松坂は「純粋にうれしかったですね。主題歌を歌ってくれる方に出演していただくのは、俳優側からしたらすごくうれしいし、応援をもらった感じがしました。菅田に関しては、兄弟的な家族的な、ちょっとアットホーム感がありましたね。撮影の合間は互いにリラックスして、たわいもない話をしていました。(菅田が歌う)主題歌も終盤に向けて、だんだん歌詞とより濃くリンクしてきますし、ぜひ楽しみにしてください」と話している。

菅田は「ビックリしました。関わり方が大事だなと思っていたんですけど、主題歌の『まちがいさがし』に、かけた役だったので『なるほど、それはぜひ参加したいな』と思いました。共演は一瞬でしたが『これが桃李くんの座長の組か』という感じで。いい顔をされていましたね。ラブストーリーを軸にしながら、その中で人間関係の『まちがいさがし』をしていく。それをすごくストレートに描いていて、視聴者としては、本当にまぶしいくらいピュアで、素直に感じます」と話している。

最終回では、1度は別れた樹(松坂)とつぐみ(山本)だが、運命が2人を再び引き合わせる。もう二度と別れないと決めた樹は、つぐみにプロポーズ。2人は人生を共に生きる覚悟を決めた。

そんな2人の決断に、つぐみの父・元久(松重豊)だけは、娘が苦労するのは目に見えていると、2人の交際に断固反対。それでも樹は、元久にも結婚の許しをもらおうと何度も家を訪ねるが、そのたびに門前払いされてしまう。

そんなある日、やってきた樹と2人で話をしたいと申し出た元久。つぐみの幸せを願うなら、なぜ苦労をかけると分かっているのに結婚を望むのかと問う元久に、樹はつぐみと別れてから今日までの気持ちを包み隠さずに話す。それでも決して首を縦に振ろうとしない元久だったが…。