女優広瀬すず(21)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の8日に放送された第85回の平均視聴率が20・0%(関東地区)だったことが9日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、天陽(吉沢亮)との決定的な別れを痛感したなつの帰省は、終わろうとしていた。そんな中、北海道大学に通う夕見子(福地桃子)が帰省してくる。夕見子のハッキリとした物言いに富士子たちが振り回される姿を見て、なつはどこか懐かしさを感じる。夕見子は千遥の結婚について「本当に自分の意志なのか」と疑問を投げかける。

夕見子は、なつが短編映画のアイデア探しとして持ってきた童話集を見て、なつらきょうだいは「ヘンゼルとグレーテルみたい」と言う。きょうだいがパンをちぎって落とす、それが「絵なんだわ」と話す。パンは鳥に食べられてしまうが、その鳥が「時の流れという名の鳥」と語る。そしてそれが「(短編映画に)ぴったり。なつがやるなら、これしかない」と言う。