闇営業問題から揺れが収まらず、迷走を続ける吉本興業について、所属の今田耕司(53)が「ウソに疲れた」などと語り、問題について初めて言及した。

今田は27日昼前に放送された読売テレビ「特盛!よしもと」(土曜午前11時55分)で、「もう、ウソに疲れました」と話し始めた。宮迫博之、田村亮らの闇営業問題から端を発したこの問題。当初、宮迫らからも連絡があり、今田は「ギャラはもらってない」と思っていた。

ところが、金銭授受の事実が発覚し、謹慎処分。その後、宮迫、田村が吉本を離れて謝罪会見し、パワハラなど、吉本の内部事情を“告発”するような結末になってしまった。

今田は、この流れを「まず、宮迫の説明が(事実と)違った。会社からの説明も(宮迫らの)会見見て、ウソやん、と思った」。両者を信じられない本音を吐露し「俺も会社から連絡はもらってたから、会社はさんまさん、ダウンタウン、東野さん、俺を抑えとったらええんかと思ったし」と言い、疑念の思いをはき出した。

吉本はもちろん、全タレントに詳細を説明する余裕はなく、タレント側にも不安な思いは充満。ただ、その中でも、さんまに加えて、大崎洋会長、岡本昭彦社長と絆の固いダウンタウン、その“ファミリー”である東野、東野とともに育った今田には、途中経過も説明しており、今田は「せやから俺ら、若手とか後輩に聞いたように説明してたから、俺らが若手にウソの説明をしてしまった」と悔しそうに話した。

この今田の発言を受け、ほんこん(56)は「初動のハンドリングで、ウソをつかれた会社も感情的になったかもしれんけど、その後に『お金もらってました』言うて、芸人と会社が一緒に会見して、次にまた何か出たら一緒に対処したらよかった」と、初動の誤りが傷を広げた現状を嘆いた。

また、興行会社の成り立ち、古くからの芸人の生きざまを見てきた落語家月亭八方(71)は「勝手に芸人いうのもおるから、門戸広げすぎや」。00年前後からこの20年足らずで6倍近くに所属数が増え、いまや6000人とも言われる所属タレント数の多さが問題を深くするとしていた。