NHKは7日、来年1月5日スタートの大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8時)の新たな出演者を発表した。

尾野真千子が、旅芸人の一座の座長で、有力大名や京の公家に顔のきく不思議な女性の伊呂波太夫(いろはだゆう)を演じる。尾野は「伊呂波太夫は架空の人物で、みなさんもどういう人かわからないと思いますが、今度いつ出てくるのかしら、次はどんなことをしでかすのかしら、そんな風にワクワクしてもらえるような人物になればいいなと思っています。伊呂波太夫のテーマカラーは七色。私も元気に、色鮮やかに舞えるよう頑張ります」とコメントした。

また、向井理が室町幕府第13代将軍足利義輝を演じる。塚原卜伝にも師事したといわれる剣豪将軍。向井は「時代劇というものに初めて出演させていただいたのは、大河ドラマ『江』でした。着物や所作、話し方など本当にゼロから教えていただき、とても深く覚えています。それからドラマや映画、舞台などで時代劇に出演させていただくようになりました。また、今回の脚本の池端先生には以前『そろばん侍』というドラマでお世話になっております。ある意味自分にとっての時代劇の原点である大河ドラマに参加出来ること。そして池端先生の脚本に参加出来ること。あの時の恩返しができればという思いです。この大河ドラマの一助となれば幸いです」。

また、風間俊介が徳川家康を演じる。風間は「震えています。歴史上、数々の偉人がいますが、その中でも徳川家康を演じさせていただける日が来るとは。家康は、ある作品では温厚な人格者、ある作品では、狡猾(こうかつ)で残虐な男と、今も多面的に捉えられている人物なので、今回どのように描かれるのか、どのように演じられるか、今から楽しみです。考えれば考えるほど体と心が震えますが、これは武者震いです。大きく息を吸い、この震えが収まった時、家康のように広い目を持って撮影に挑みたい」とコメントした。

NHKによると家康の幼少期の松平竹千代役は岩田琉聖という。

他に東海最強の戦国大名、今川義元の軍師の太原雪斎を伊吹吾郎が演じる。伊吹は「昭和から平成そして令和と大河ドラマに出演させていただけること、誠にうれしく思います。このたび、賜りましたお役、太原雪斎は、今川義元の参謀と周知された人物。スタッフの皆さんと、心を合わせ力いっぱい演じさせていただきます。また、久しぶりの大河ドラマ出演に、心持ち熱く、1人でも多くの方に、ご覧いただきたいと思います」とコメントした。