舛添要一前東京都知事(70)が、小泉進次郎環境相は「セクシー」発言によって「エネルギー問題や環境問題に無知なことを露呈してしまった」と指摘した。

小泉氏は22日、米ニューヨークの国連本部で開かれた環境関連会合でスピーチし、日本での脱炭素社会の実現に向けた取り組みを紹介し、「私たちは今日から変わる。私たちの都市、国、世界の脱炭素化を一緒に達成したい」と各国政府に協力を呼び掛けた。また、スピーチに先立つ記者会見で「気候変動のような大きな問題は楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ」と述べた。

舛添氏は小泉氏の「セクシー」発言について、「言語明瞭,意味不明瞭。金曜日に地球温暖化対策の実行を訴えた400万人の世界の若者は、がっかりするだろう」と私見を述べた。

続けて、「日本の石炭火力について世界の目は厳しい。原発問題を含め、小泉発言は具体性を欠く抽象的な言葉の遊びであり、ほとんど何も言ってないに等しい」と批判。24日には「ニューヨークでのセクシー発言などを聞いて、国民の小泉進次郎環境相への期待は急速に幻滅に変わりつつある。エネルギー問題や環境問題に無知なことを露呈してしまったからだ」とし、「あらゆる分野について政策をもっと勉強しないと、第二の田中真紀子になってしまう」と、田中角栄元首相を父に持つ元外相を引き合いに出した。