上方の若手落語家にアピールの場を新たに設けようと、コンクール「島之内若手落語家チャンピオンシップ」が創設され、25日、大阪市内で会見が行われた。

会見には、上方落語協会の笑福亭仁智会長(67)、桂米団治副会長(60)や、主要公演委員長の桂春若(67)が出席。コンクールは12月28日に大阪・錢屋ホールで開かれ、3人が審査員を務める。

対象は、08年1月以降に入門した上方落語協会所属の若手はなし家。出場を希望した8人が参加する。出場者は笑福亭呂好(39)露の眞(32)桂三河(33)桂治門(37)露の紫(45)桂和歌ぽん(28)林家愛染(32)桂三語(34)。このうち、三河、紫、和歌ぽんの3人も会見に同席した。

米団治は「今日は第1回の発足式ということでございます。我々、幹部が来ているのに、他の5人は仕事で忙しいということで」と笑わせた。

仁智は「力の限り正々堂々と、そしてセクシーに。環境もセクシーが大事ですが、はなし家もセクシーがものすごい大事なので、力を入れて大いに競っていただけたら」。小泉進次郎環境相(38)の気候変動問題に「セクシーに取り組む」という発言にひっかけて、意図を説明。すると、そんな仁智に、米団治は「横文字、外来語が好きな会長でした」とフォローしつつもつっこんで笑わせた。

優勝者は賞金は3万円。使い道を聞かれると、紫は「一門でご飯」三河は「家賃」。和歌ぽんは「3万と、(加えて出演の)ギャラと、仁智師匠、米団治師匠、春若師匠からポケットマネーをいただけると思うので、それで家賃にします」答えていた。