俳優市原隼人(32)が2日、都内で主演映画「喝風太郎!!」(柴田啓佑監督)公開記念舞台あいさつに出席した。

本宮ひろ志氏の同名漫画を映画化。型破りな僧侶、風太郎が現代の悩める人々に“喝”を入れていく物語。

市原は僧侶役に「人生、悩みがあっても正解や確信はないんだなと分かりました」。ひげを生やし、ボロボロのけさ姿で撮影した。メークに2時間かかるため、撮影期間中はそのままの姿で食事に出掛けたといい「そば屋もレストランも行きました。もう少し気を付けた方が良かったのかな」と苦笑した。風貌に驚かれるため、存在を気付かれることは少なかったようで「そういう面も楽しかったです」と振り返った。

周囲に“金言”を与える役だが、自分が助けられた言葉について聞かれると「20代前半でプレッシャーを感じていた時、誰にも会いたくないと言ったことがあった。その時『ぜいたくな悩みすぎる。何か役割を与えられたことに感謝しろ』と言われた」と友人の言葉を紹介。「悩んだ時は、悩める場所を与えてもらったと考えるようにしています」と話した。

撮影時の思い出について、ネット依存気味の“自称インフルエンサー”を演じた工藤綾乃(23)は「私も気付いたらネットに依存していた。工藤綾乃も“喝”を入れられたなと思いました」と苦笑い。藤田富(27)は、首を絞められるシーンで失神していたことを明かし「気付いたら震えてました。生々しさが出てるんじゃないかな」と回想。驚く共演陣を前に「柔道部なので、落ちやすいんです」と説明していた。