秋元康氏がプロデュースする劇団4ドル50セントの國森桜(20)が、舞台「ゲートシティーの恋」(来年1月28日初日、東京・テアトルBONBON)にメインキャストとして出演することが3日、分かった。

同作はドラマデザイン社公演の中でも人気の演目で、「ロミオとジュリエット」の近未来設定版。男性役も含め全員女子が演じることが特徴で、國森も男性役に初挑戦する。A、B、Cのトリプルキャストとなるが、國森はA、B2つに出演する。

物語の舞台は、環境汚染された近未来。遺伝子選別されたエリートたちが暮らす壁に囲まれた「ゲートシティー」を守る女性士官候補生・美博は、ゲートの外のスラムから、病の妹のため「いのちの盾」を盗みにきた輝人(國森)と戦い、撃退する。しかし、輝人は美博に強くひかれ、たびたびゲートに侵入するようになる。

國森は「恋ばば十四歳!」「清らかな水のように ~私たちの1945~」に続いてドラマデザイン社3作目、メインキャストとしては2作目の出演となる。「2回目のメインキャストで初の男性役と、うれしい気持ちと不安な気持ちで複雑なのですが、選んでいただいたからには全力で演じて、皆さんに『男性役も出来るんだ!』と思っていただけるように頑張ります」と意気込んだ。

また、物語について「最初は、ロミオとジュリエットの近未来設定と聞いて全く想像出来なかったのですが、台本を読んでみると、とても分かりやすく、こんなにも人を好きになって両思いになるのも奇跡に近いのに、自分の愛する人のために自らの命をささげられることがすごいなと思いました」とコメントした。

男性役初挑戦に向けて、「男性役なのですごく悩んで一周まわって分からなくなると思いますが、早めの段階で男の子の感覚をつかんで、しぐさ、話し方を普段から気をつけていけたらなと思っています。演出の山本和夫さんは怖いのですが、演じることの楽しさや、演じることを好きになるきっかけを作ってくださった方なので、今回もたくさん学んで食いついていこうと思います」と誓った。