みのもんた(75)が25日、最後のレギュラー番組となっていた日本テレビ系「秘密のケンミンSHOW みのさん大慰労会SP」(3月26日午後9時半)の収録を行い、番組から勇退した。「午後は○○おもいッきりテレビ」(日本テレビ)以来31年続いていたレギュラー番組が消滅した。今後も仕事は続ける意向。レギュラー最後の収録は、8年前に亡くなった妻、靖子さんが好きだった衣装で臨んだ。

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「みのさん大慰労会」と銘打った収録に涙はなく、みのら出演者の笑顔と華やかなくす玉でのラストとなった。大きな拍手の中、みのは「『秘密のケンミンSHOW』は永久に不滅です!」。「13年間もレギュラーを続けてこられたのは皆さんのおかげです。僕の歴史に花を添えていただき、本当にありがとうございました」と謝意を述べ、「みんなで飲みに行こう!」と出演者全員と陽気にスタジオを後にした。

この日の衣装は、紺のブレザー、チャコールグレーのスラックス、青系のネクタイ。みののスタイリストで、8年前に亡くなった妻、御法川靖子さんのお気に入りだった。取材に応じたみのは「僕と家内が好きな組み合わせ。きょうはこれを着ようと、ずっと前から決めていた」。亡き妻と臨んだラスト収録だったことを明かした。この日まで、放送に「スタイリスト 御法川靖子」とクレジットし続けた番組にも「最後の最後まで家内の名前を本当にありがとう」と話した。

13年続いた番組に「長い年月やっていたんだなあと思った」としみじみ。「47都道府県を紹介すればネタが尽きて終わるだろうと言われていたし、僕自身、短命番組になると思っていた。食はその国の文化であり、紹介し続けたスタッフの切り口と頑張りのおかげ」。また「最後まで数字(視聴率)が良かったのが宝」と語った。

全盛期は、帯番組と並行し、全曜日が司会番組で埋まる超人スケジュールが話題になったが、これでレギュラーは消滅したことになる。「しみじみ、あっという間だったよね」と笑って振り返った。今後は、経営している水道メーター業のほか、「仕事も依頼があれば続けるし、夜の飲み会も続けるよ~」と元気に話している。【梅田恵子】

○…4月以降、みのの後任は爆笑問題田中裕二が務め、久本雅美とMCのコンビを組む。タイトルは「秘密のケンミンSHOW極(きわみ)」となる。みのは「嫌味のない、温かみのある田中君にぴったり。新境地を開いてほしい」とエールを送った。