覚せい剤取締法違反と医薬品医療機器法違反の罪で起訴された、歌手槇原敬之(本名・範之)被告(50)が6日、留置されていた東京湾岸署から保釈された。この日、保釈保証金500万円を納付。先月13日に逮捕されて以来、22日ぶりに姿を見せると「多大なるご迷惑をお掛けしましたことを、深くおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げて謝罪した。

<事件経過>

▼2月13日 警視庁組織犯罪対策部第5課が18年4月11日に東京都港区海岸のマンションの一室で覚醒剤0・083グラムと、同年3月30日に、指定薬物の亜硝酸イソブチルを含む通称「ラッシュ」と呼ばれる液体64・2ミリリットルを所持していたとして覚せい剤取締法違反(所持)と医薬品医療機器法違反(同)の疑いで逮捕。家宅捜索の際、渋谷区内の現在の自宅からもラッシュとみられる液体と割れたガラス製パイプを押収。

▼同14日 東京地検に送検。

▼同15日 逮捕当初「2年前のことなのでよく分からない」などと話していたが、その後、容疑を認める。

▼同16日 約2年前に押収された吸引用とみられるガラス製パイプに微量の覚醒剤と唾液が付着していたことが分かる。唾液から同容疑者のDNA型が検出された。逮捕後の尿簡易検査は陰性だった。

▼同27日 警視庁組織犯罪対策5課が尿検査の結果は陰性で、違法薬物の成分は検出されなかったと明らかにした。

▼3月4日 東京地検は覚せい剤取締法違反と医薬品医療機器法違反の罪で起訴。槇原被告の弁護人は東京地裁に保釈を請求。