新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、1日から延期されていたミュージカル「アナスタシア」が9日、東京・渋谷の東急シアターオーブで8日ぶりに初日を迎えた。劇場入口には熱を感知するサーモグラフィーを手にしたスタッフが観客1人1人の体温をチェックし、手にはアルコール消毒を吹き掛けた。

同作はロシア革命で殺されニコライ皇帝一家の末娘アナスタシアを主人公にした作品で、今回が日本初演。カーテンコールで主演の葵わかな(21)は「私たちは、平和じゃないと成り立たない職業であることを痛感しました。そして、明るく楽しくできるのも私たちの職業だと思いました。この日を迎えて、幸せと誇りを感じています。これから一丸となって、新型コロナを吹き飛ばす風を起こしていきたい」とあいさつした。