俳優佐藤二朗(50)がMCを務める、フジテレビ系クイズバラエティー「超逆境クイズバトル!!99人の壁」(土曜午後7時)が番組開始以来、昨年の10月まで、一部不適切な手法を用いて制作されていたことが3日、明らかになった。同局が発表した。

同番組は100人の参加者の中から選ばれた1人が自分の得意の分野で、残りの99人を相手に早押しクイズで対戦して賞金100万円を目指す。フジテレビでは「100人の出場者を集めて収録すべきところ、人数が不足した場合、解答権のないエキストラを番組に参加させていたことが分かりました。本番組が標榜(ひょうぼう)している『1人対99人』というコンセプトを逸脱していた」と説明している。

17年に当時入社2年目だった同局のディレクターが、社内の企画選考会で優勝して番組化。17年12月31日、18年4月5日、18年8月15日の3回の特番をへて、18年10月20日の放送から週1回のレギュラーとなった。19年10月26日までの放送で、エキストラを起用していた。同局では「100ジャンルの問題を作らなければいけなかったり、出場者が当日に来られなくなったりなどもあって、100人に足りない分を解答権のないエキストラで埋めていた」と話している。

19年11月9日の放送からは番組内容を変更して、1回の放送で1つのテーマに絞っている。同局では、今年2月中旬にエキストラを使っていたことを把握、調査を続けてきて、この日の発表となった。

同番組が最後に放送されたのは、今年3月7日。その後は期末期首特番編成に入って放送されていない。今後の放送日時については、同局では「決まっていません。未定です」としている。