1日に引退を発表した渡辺麻友(26)は、AKB48グループだけではなく、乃木坂46や欅坂46はじめ他グループのアイドルからも憧れられる存在だった。引退後も、「まゆゆ」のDNAはアイドル界全体に引き継がれていく。

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AKB48時代、王道アイドルとして活躍を続け、11年間ノースキャンダルを貫いた渡辺は、まさにアイドルのかがみだ。ライブパフォーマンスやファンサービスなど、随所で見せた高いプロ意識は、幅広い後輩たちに影響を与えてきた。

渡辺への憧れをきっかけに、アイドルを志した者も多い。乃木坂46寺田蘭世(21)は17年6月、渡辺がAKB48からの卒業を発表した際に、ブログに「まゆゆさんがアイドルでなかったら 出会わなかったら 私のアイドルになるという人生の選択肢はありませんでした」とつづっている。

欅坂46のキャプテン菅井友香(24)も、中学時代から渡辺の大ファンだ。12年に東京・よみうりランドで行われた渡辺のソロイベントにも、1人で参加したという。渡辺をきっかけにアイドルを目指し、3年後の15年8月に欅坂46に加入した。18年のブログでは「私の中で永遠に憧れの存在です!」と断言している。

また、元AKB48の10期生で、18年からはSUPER★GiRLSで活動している金沢有希(27)は1日、渡辺の引退を受けてツイッターに「まゆゆさん、、 楽屋で似顔絵を描いて頂いたのが 人生においての宝であり自慢です」と投稿した。

渡辺の引退を悲しむファンはもちろん多い。だが、たどった軌跡はアイドル史に深く刻まれ、決して色あせることはないだろう。今をときめく「坂道」グループはじめ、多数のアイドルが渡辺に憧れ、大いに影響を受けた。「まゆゆ」のDNAは確かに生き、受け継がれていく。