俳優山崎賢人(25)が、映画「狂武蔵(くるいむさし)」(下村勇二監督、8月21日公開)で、初めて侍を演じたことが11日、分かった。日本の時代劇映画出演も初。主演は、映画「キングダム」で共演した坂口拓(45)。山崎は主人公の敵を演じ、400人を率いて戦う侍を演じた。

同作は、アクション監督でもある坂口が9年前に撮影したアクション部分をベースに、新たに撮影した部分を加えて完成させた。「キングダム」でアクション監督を務めた下村監督、共演の坂口から未完成の作品があると聞いた山崎は、2人とまた仕事がしたいと出演を希望した。山崎は「大好きな拓さんと下村さんの映画を復活させたい、おふたりの魂がこもった現場に立ち会いたいという気持ちで参加させていただきました」と語った。

山崎の出演する部分は、昨年撮影された。鬼気迫る表情や殺陣に加え、敵である相手に羨望(せんぼう)の気持ちを持ってしまう複雑な心情も表現。抜刀や構えは剣術アドバイザーに教わり、1人稽古も行った。

作品の見どころは、坂口が400人を斬る77分間ワンカットのアクション。山崎は「1度やると決めたことはやり遂げる拓さんの信念を感じ、本当の侍を見た気がします」と、作品から得た大きな収穫を語った。