兵庫・宝塚大劇場での花組公演で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した宝塚歌劇団は6日夜、星組公演を上演中の東京宝塚劇場でも出演者1人が感染したことが判明し、7日から当面の間、上演を中止すると決めた。

同劇団によると、星組公演の出演者は無症状で「現在、療養に努めています」とした。

劇団では、4日に宝塚大劇場公演の出演者、スタッフ4人の感染が判明。この日、4日までに行われていたPCR検査の結果が新たに判明し、新たに7人の感染が分かった。計11人の感染が確認され、兵庫県からクラスター発生と判断されていた。

劇団では、宝塚での花組公演から感染者が出たことで、東京宝塚劇場の星組公演出演者79人、スタッフ115人の計194人を対象に、PCR検査を実施。うち、1人の陽性と、52人の陰性が確認された。

残る受検者141人については7日以降に判明する見込み。現在、発熱や体調不良を訴えている公演関係者はいないという。

ただ、陽性者の人数もまだ見えず、夜になっての感染判明であることから、東京での星組公演の中止期間は未定のままになった。

また、同じく、大阪・梅田芸術劇場の宙組公演出演者についても、すでにPCR検査を終えており、出演30人全員の陰性が確認されているという。

劇団では今後、宙組、雪組など、大阪や東京でも公演予定が組まれているが、各公演ごとに順次、検査を進めていく方針。