演歌歌手細川たかし(70)が4日、東京・北とぴあで、自身の芸道45周年を記念した「チーム細川 スペシャル歌謡ステージ」を行い、大みそかのNHK紅白歌合戦について提言した。

通算39回出場し、16年までに“卒業”を表明している紅白の舞台。今年の番組実施についてはまだ発表されていないが、細川は「今まで5時間くらいやっていたのを、3時間とか短くしたり、コンパクトにした方がいいのでは? バンドやダンサーもたくさんの人を使えないでしょうし、歌唱力のある歌い手が、がっつり歌える舞台になるといいですね」と“提案”した。

今年デビュー45周年。節目はコロナ禍で迎えた。この日のステージは、弟子の杜このみ(31)彩青(18)と出演。1300人収容の会場で650人が来場し、同時に生配信も行った。細川自身も、客前でコンサートを行うのは8カ月ぶり。「止まっていては進まない。日本が元気になるよう頑張りたい。お客さんがいるのといないのはやっぱり違う。こういう時期に足を運んでこられるのは度胸がいることだと思うので、それに応えられるようにしたい」と話した。

コンサートでは弟子2人とファンからくす玉で節目を祝福された。「明るく『やっほ』と言ってる間に45年。最近はバラエティー番組にも出たり、明るい感じを出せていると思う。これからの10年は、なるべく若手も発掘して挑戦させたい」と後進の育成にもさらに力を注ぐと誓った。

「大変な時期で喜んでいる場合ではないんですが、45年はあくまで通過点。80歳で55周年を迎えるので、そこで歌えるように頑張りたい。人生100歳。80まで生きても20年ある。まだまだだけど、体が資本。冬はスキー、夏はゴルフしか能がない、そしてあとはお酒! その暇をぬって演歌を歌う!」とパワフルだった。

また大相撲の高安(30=田子ノ浦)と7月に結婚し、現在妊娠中の杜について、細川は「このみも今日が人前(のステージで)で歌うのは最後になると思う。11月には(里帰り出産のため)北海道に帰る。体を大事に」を気遣っていた。