松坂桃李(31)が11日、都内の東映東京撮影所で行われた、吉永小百合(75)の主演映画「いのちの停車場」(成島出監督、21年公開)撮影現場会見で、吉永との初共演について「大変、緊張しております」と恐縮しながら語った。

松坂は、吉永演じる大学病院の救命救急医だった白石咲和子が、石川県の実家へ戻って「まほろば診療所」に勤務し、在宅医療を行う背中を追い、診療所で働き始める元大学病院事務員・野呂聖二を演じる。壇上では、緊張の面持ちを浮かべつつも「いつかは、ご一緒してみたいなと思っておりまして今回、一緒にお芝居できることが本当にうれしくて、吉永さんは一体、現場でどのようなお芝居をして、役を作られているんだろうという興味がすごくあった。日々、勉強させていただいております」と、吉永の演技から日々、学んでいると語った。

松坂は、新型コロナウイルスの感染が拡大した中、人間の生と死がテーマとなった映画に出演していることへの思いも熱く語った。

「コロナの期間中、自分の中で考える時間が、ものすごく増えました。作品の中に『命のしまい方』という言葉が作品に出てくる。それが、僕の中に、すっと入ってきた。誰しもが、いずれ考えること…時には悲しく、残酷だったりするんですけど、その1こ、1こが尊いと感じられる作品。帯を締めて、しっかりと作品と向き合っていきたい」 また、松坂はコロナ禍以降、久々の大きな撮影に臨んでいることについて「改めて、1人じゃ、何も出来ないんだなと痛感しましたし、みんなでちゃんと1つの作品を作る力強さ…僕の中で、改めてエネルギーとして入ってきて活力になった。しっかりと、この作品を作っていくんだという気持ちになった」と語り、意気込みを新たにした。