女優浅川梨奈(21)が、来年1月2日放送のTBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」(午後9時)に出演することが16日、分かった。このほど日刊スポーツの取材に応じ、同ドラマ出演をはじめ、今年はドラマに9作出演するなど、女優として歩みを進める今に迫った。【聞き手=大友陽平】

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浅川が、人気ドラマのスペシャルに出演することが決まった。今回演じるのは、星野源(39)演じる津崎平匡(ひらまさ)が勤める新たな職場の後輩社員。出演が決まって、すぐに母に「逃げ恥に出られるんだって!」と報告したといい「とても喜んでくれました」。

撮影では、星野の人柄にも触れたといい「1人1人のキャストに話し掛けてくださったり、会話の輪に入ってくださったりして、すごく温かい方でした」。ドラマシリーズも見ており「平匡さんがいて『本物だ!!』って。台本を読んだ時も『あの逃げ恥だ! あそこのシーンからつながって…こんなことになって…』と興奮しました。見たことのある作品の世界観に入りこめて、体験できるというのはすごくうれしいですし、幸せだと思いました。ぜひお正月に、大切な方々と見ていただければと思います」と話した。

昨年から女優業を本格化させ、今年はテレビ朝日系「女子高生の無駄つかい」、ABC「僕らは恋がヘタすぎる」などのレギュラー出演作をはじめ、現在dTVで配信中で、ヒロイン役を務める「快感インストール」など配信作品を含め、9本のドラマに出演した。「僕らは-」では、小悪魔的なキャラクターを演じ、初のベッドシーンにも挑戦した。

「本番は緊張でガチガチになってしまって棒みたいになってました(苦笑い)。それまでキスシーンもそこまでやったことがなくて、20歳になってちょっとずつ増えてきて、自分も大人になってきたんだと思います。でも作品のためなら、抵抗はないです」。

コロナ禍で、撮影など仕事がほぼストップした時期もあったが、小6からほぼ夏休みなどもなく芸能活動もしてきた体を休める期間にもなった。

「ほぼ半年くらい何もできなかったので、一生分の休みをもらったような気持ちで、再開してから、ちょうど今回の『逃げ恥』や『僕らは-』『快感インストール』など撮影が重なったりもしたんですけど、1つ1つの撮影でお芝居ができたり、お芝居のことを考えられる幸せを感じられています。そう思うと大きな1年だったと思います」。

2022年に迎えるデビュー10周年に向けて、来年についても「ここが勝負! という作品もありそうですし、10周年につなげていきたい」と意気込んでいる。女優としての幅を広げながら、こだわりも備わってきた。

「例えば、アニメとか漫画原作の作品は、私がオタクなくらい大好きなので、実写化されることへの思いというのも人一倍強いです。実写化する時には、浅川に任せておけば大丈夫というか“安心安全の浅川梨奈”と思ってもらえるような女優さんにもなっていきたいです」。

◆浅川梨奈(あさかわ・なな)1999年(平11)4月3日、埼玉県生まれ。12年頃から芸能活動を始め、14年にSUPER★GiRLSに加入。15年6月にグラビアデビューすると、その年の雑誌で最も表紙を飾った「カバーガール大賞」のコミック部門で16年から3連覇するなど活躍。16年にドラマ、映画「咲-Saki-」など出演多数。昨年1月にグループを卒業して以降は女優業を本格化させ、同9月に公開の映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」では生徒会書記役を好演。160センチ。