大みそかの「第71回NHK紅白歌合戦」のリハーサルが29日、東京・渋谷のNHKホールなどで行われた。「ブッダのように私は死んだ」を歌唱する坂本冬美(53)は報道陣に非公開だったが、同曲を作詞作曲した桑田佳祐(64)がサプライズでVTR出演することが分かった。初出場のNiziUはMAYA(18)が体調不良で欠席も元気なパフォーマンス披露。無観客で開催される今回の紅白はステージも大きく変わり、取材もリモートで行われるなど様変わりした。

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坂本はこの日、囲み取材に応じたが、リハーサルは公開しなかった。関係者によると、桑田は坂本のパートにVTR出演する。VTRは桑田のアイデアで、坂本がサザンオールスターズファンになるきっかけとなった、地元の初恋の友達役で出演し、坂本にエールを送るという内容という。

さらに、坂本が「ブッダのように私は死んだ」を歌唱する際の前口上も、桑田が務めることも分かった。これらの企画は、NHKスタッフからの強いオファーを受けて実現に至り、出演箇所の収録はすでに済ませている。

一方、坂本はこの日、18年のサザンの紅白ステージを見て「曲を書いていただきたいと思った」と明かし、「2年後にまさか私がこのステージで、桑田さんの曲を歌えるなんて、夢のようですし、いろんな思いをこの歌にのせて、全国に届けられればと思っています」と意気込んだ。

桑田と直接会ってはないが、スタッフを介し「ちゃんとテレビの前で応援しているという伝言を受けた。テレビの前に桑田さんがいらっしゃると思うと、ちょっとドキドキしますが、『よかったよ』と言っていただけるような歌を歌えれば」と力を込めた。

桑田は食道がんを公表した10年や、松任谷由実との絡みで話題を集めた18年も、紅白に出演している。今年の大みそかには、サザンとして無観客配信ライブ「サザンオールスターズ ほぼほぼ年越しライブ2020『KeepSmilin’~皆さん、お疲れ様でした!!嵐を呼ぶマンピー!!~』」(午後10時配信開始予定)を控えている。