中村倫也(34)が今年放送のテレビ東京系連続ドラマ「珈琲いかがでしょう」(放送枠未定)に主演し、癒やしのコーヒー店員を演じることが6日、分かった。同局ドラマ初主演となる。

中村演じる移動式コーヒー店の店主・青山一が、人生に疲れた人々を癒やしていく人情群像劇。軽やかな“王子的風貌”に、大きな秘密を隠した役どころだ。原作はコナリミサト氏の同名漫画で、青山の見た目やたたずまいが「中村倫也にしか見えない」と、かねてファンの間で実写化が熱望されていた。

待望論に応えた形となり、満を持しての登板となった。中村は「そういった声が僕のもとにも届いていて、『お待たせしました』といったところでしょうか」。そして「僕以外の役者が演じていたら何よりもまず僕が文句を言っていたと思うので、良かったなと思います」と笑みを浮かべる。

同じコナリ氏の原作で、中村が出演したTBS系ドラマ「凪のお暇」でも主人公を包み込む“ゆるふわキャラ”を演じており、今作でも「世界観の共有はバッチリ」と自信。「影と包容力のある、珈琲屋のぽわぽわした兄ちゃんとしてまずは存在できれば」と話す。

中村は「知らぬ間にコーヒーカップについてしまった汚れをきれいに落としていくような、そんな作品になると思います。癒やしとハラハラを内包するこのドラマをぜひ楽しんでいただければ」とコメントした。

脚本・監督は映画「かもめ食堂」の荻上直子氏。