岡田将生(31)と志尊淳(25)が7日、都内の花園神社で行われた主演映画「さんかく窓の外側は夜」(森ガキ侑大監督、22日公開)大ヒット祈願イベントに出席し、新型コロナウイルスの感染拡大で公開が延期された作品を、世に送り出すことへの思いを感慨深げに語った。

撮影は、ちょうど1年前に行われ、当初は10月30日に公開予定だったが、コロナ禍で公開が今月に延期されていた。この日も、東京で2000人超と、過去最大の感染者数が確認される見込みと報じられた。岡田は「10月の公開予定が1月22日になった。大変な状況ですが、たくさんの方に見ていただきたい」と語った。その上で「去年の最初の仕事が、まさにこの撮影。1年たって、またみんなと会って宣伝活動して、たくさんの気持ちが込み上げる。自分にとって大切な作品の1つ」と続けた。

志尊も「大変な状況の中、お越しいただき、ありがとうございます」と感謝した。その上で「昨年の1月に撮って、10月の公開が延期になった。20年が終わった感じがしないのは、この作品を手放した瞬間、この作品の区切りがつくと思うくらいだから」と、今作が公開できないことで、まだ20年が終わった感覚がしないと吐露。「状況的にいろいろなことがあったけれど、スタッフと歩んできた。熱量、思い入れがある作品。撮った映画が公開されることが、普遍的、当たり前と思っていたが、1つ1つの大切さ、公開できる喜びを感じた」とも語った。

2人は色紙に漢字1文字で、この1年への思いをしたためた。岡田は「豊」と書き、「閉鎖的なコロナが続き、自分も心苦しいニュースがあった。自分も豊かになり、皆さんが豊かになるようなニュースを出したい」と語った。

志尊は「歩」と描いた。「20代から結構、突っ走ってきて、昨年もいろいろなことがあった。自分に出来ることを模索しながら、やり切るんだという気持ちで昨年は過ごした。今年はスピードを落として、足を地に着けて周りを見たい。自分の気持ちを楽にする部分もあるし、皆さんにゆっくりするんだよとメッセージを込めて」と語った。

岡田はイベントの最後に「なかなか、劇場に来て下さいとは言えない。心が少しでも希望がありますように。自分の状況を見て、もし良かったら来ていただきたい」と、コロナ禍の状況を鑑みつつ、呼びかけた。