明石家さんま(65)が13日に放送されたMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」に出演し、3月末で吉本興業との専属エージェント契約が終了する極楽とんぼ加藤浩次(51)について、「本人はさみしいと思う」とコメントした。

さんまは「俺たち世代は会社を辞めるっていうのは干されるっていう決まりみたいなものが芸能界にあった世代。我々の脳では今の芸能界の仕組みが把握できない。『辞める=干される』だった時代」と振り返った。

続けて「売れてきたわ、辞められるわって、育ててきた会社が『おい、おい』って。そいつが成功すると全部やめていってしまうことになるやんか。金もうけだけに関しては」と思い返した。「今は『邪魔はしない。個人の事務所でご自由に』ってことなんですよ。うらやましくて仕方がない」とうらやましがった。

さんま自身は30歳のときに辞める意思を示したというが、当時は「放送局もあの時代は辞めた人間をとるか、会社をとるかだった」と振り返った。「吉本興業なんてほかのタレントさんもいっぱいいらっしゃるし、俺が辞めることでとんでもない迷惑をお互いかけるから。俺はこうして辞めずにいるんですけど」と、現在も吉本興業に所属している理由を説明した。

吉本興業は9日、加藤との専属エージェント契約を3月31日付で解消すると発表。翌10日、加藤はMCを務める日本テレビ系「スッキリ」の生放送で自らの言葉で説明。加藤自身が発案した契約であり、延長する意向だったが「吉本興業さんの方から契約を延長しないっていうふうに言われてね」などと話していた。

さんまは「加藤はこのままエージェント契約のままいきたかったみたいやけど、吉本は『もういらない』と。だから本人はさみしいと思うわ。俺もどうぞって言われたら、さみしかったかも」と考えていた。

吉本興業では、キングコング西野亮廣、オリエンタルラジオらが退所。さんまは「簡単に辞められるっていうのが不思議で不思議で。前は辞めたら最低1年はテレビに出られない、他の会社にも通達がいく。テレビ局にも『うちの会社の人間ではありません』ってファクスで。みんなそれで使わない。『吉本さんと契約した仕事やから』って」と話していた。