NHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜、午前8時)の3月31日に放送された第83話の平均視聴率が17・0%(関東地区)だったことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は65話の18・9%。

上方女優の浪花千栄子をモデルに描くドラマ。主人公の竹井千代役を杉咲花が演じる。シンガー・ソングライター秦基博が主題歌を担当し、書きおろしの新曲「泣き笑いのエピソード」で盛り上げる。

あらすじは、昭和19年2月、福助(井上拓哉)の出征の日がやってきた。妻のみつえ(東野絢香)と息子の一福、両親や一平(成田凌)と千代らに見送られながら、福助は出征していった。その数日後、芝居茶屋「岡安」が道頓堀での60年の歴史に幕を下ろす日がやって来た。女将の岡田シズ(篠原涼子)は、支えてくれたお茶子のひとりひとりにねぎらいの言葉をかけ、のれんを下ろすことを謝った。その数日後には、えびす座なども閉鎖することになり、かつてにぎわいをみせた道頓堀の街から灯が消えた。しかし鶴亀家庭劇は小さい小屋などで細々と芝居を続けていた。そんなある日、街に空襲警報がなり避難する一平と千代。みんなとはぐれながらも防空壕(ごう)に逃げ込んだ。その中では緊迫した空気が流れていた。するとひとりの男が千代に話しかけてきた。周りの空気を察知した千代は、その男と即興芝居をすることに。2人のかけ合いに笑い声が起こり、緊迫した状況から一変した。その後、警報が解かれ家に帰る途中、千代は一平に即興芝居をした男のことを思い出しながら話しはじめた。一平はその男はしゃべくり漫才師の花車当郎だと教えた。数日後、百久利にも赤紙が届き出征していくことに。百久利を送り出した千代らは気を取り直して稽古をはじめようとすると、一平が突然、みんなの前で家庭劇を解散すると告げた。