NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の脚本家池端俊策さん(75)が6日、亡くなった脚本家橋田寿賀子さん(享年95)との思い出を語った。

この日都内で行われた「第39回向田邦子賞」の記者発表に選考委員として出席し、閉会後取材に応じた。

脚本を手掛けたNHKドラマ「夏目漱石の妻」(主演尾野真千子)で17年に橋田賞作品賞を受賞した際に、声を掛けてもらったという。「自分の作風を考えると橋田さんとはずいぶん違うと思っていましたが、『あなたの作品好きよ』と言われた。とても意外で、非常に恐縮しました。他人の作品もよく見ていらっしゃるなあと、心の広さ、視野の広さに胸を打たれた。とても優しい方でした」。

90代もずっとTBSドラマ「渡る世間は鬼ばかり」のスペシャル版を書き、常に現役脚本家であり続けた橋田さんについて「すごいですよね。見習いたいけど、難しい。本当にすごいことです」と話した。