山崎育三郎(35)と古川雄大(33)が7日、東京・帝国劇場で、8日に初日を迎える主演のミュージカル「モーツァルト!」の囲み取材に応じた。

ヴォルフガング・モーツァルト役をダブルキャストで主演する2人は、20年のNHK連続テレビ小説「エール」で、山崎は主人公古山裕一(窪田正孝)の親友佐藤久志を、古川は裕一の妻音(二階堂ふみ)の声楽の先生“ミュージックティーチャー”こと”御手洗清太郎を演じ劇中で“対決”した。“エール効果”もあり、今回、衣装の真っ赤なコートが新調された。山崎は「11年、この役をやっていて、ずっと先輩のを着ていた。朝ドラに出た効果で、自分のコートになった」、古川も「朝ドラのおかげで作っていただいた。ミュージックティーチャー効果」と喜んだ。

「モーツァルト!」は「才能が宿るのは肉体なのか? 魂なのか?」というテーマをベースに、人間モーツァルトの35年の生涯に迫るミュージカルで、日本では2002年(平14)に初演。2人は18年に帝国劇場で上演された際、ヴォルフガング・モーツァルト役をダブルキャストで主演したが、その時以来3年ぶりとなる同劇場での上演で、再びダブルキャストで主演する。山崎は4回目のモーツァルト役となる。

山崎は「先輩扱いされるけど、1歳しか変わらない。何でも語ってくれるようになった。役もグッと考えていくタイプですけど、歌含めて音楽面も話した。朝ドラでも…一番、一緒にいる」と古川との信頼関係を強調。古川も「基本的に、2人の関係は全く変わらない。優しい先輩。頼れる。僕が分からないこと、こうやったら良いとアドバイスを受けた。ダブルキャストとして高め合っていけたのかな」と笑みを浮かべた。山崎は「朝ドラでも一緒。2人で高め合ったことが発揮できれば」と前を向いた。

モーツァルトの前に立ちはだかる権力者・コロレド大司教役を山口祐一郎、モーツァルトの父・レオポルト役を市村正親が演じる。