女優松たか子(43)が主演するフジテレビ系連続ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(13日スタート、火曜午後9時、初回15分拡大)のオンライン発表会見が7日、行われた。

松が演じるのは住宅建設会社「しろくまハウジング」社長で離婚歴3回、バツ3の大豆田とわ子、40歳。松田龍平(37)演じる最初の夫でレストランのオーナー兼ギャルソンの田中八作との間に中学3年の娘・唄(豊嶋花=14)がいる。2番目の夫のファッションカメラマン佐藤鹿太郎(かたろう)を東京03の角田晃広(47)、3番目の夫で「シロクマハウジング」顧問弁護士のエリート弁護士・中村慎森(しんしん)を岡田将生(31)が演じる。とわ子と3人の元夫たちの物語。

松は、3回結婚して3回離婚という役柄に「思った以上に違和感なくできている。伸び伸びとできているのは、何だろうなと思います。事件も起こりますけど、その分ドラマも生まれる。パワーも使うけど、その分元気になる作品です」と話した。

離婚した元夫、しかも3人と絡みまくる非現実的な展開に、松はとわ子のことを「その分、友達がいないんでしょうね(笑い)。“お互いさま”で生きているんでしょう」。松田、角田、岡田の3人の元夫たちについては「皆さん、面白い瞬間を見逃さない。面白くなりそうな空気があったら、とことん行ってしまえという感じで突き進む。安心感もあるけど、緊張感もある。頼りすぎないようにと思いながら、頼ってしまいます。楽しいですね。俳優さんとしても、役としても魅力的な人に囲まれていて、とわ子も私も幸せだなと思う」と笑顔を見せた。

最初の夫・八作を演じる松田は「本当に盛りだくさんで、魅力的な登場人物が織りなす物語」。自然と女性にモテてしまう役柄と合って「モテる役って、どうやったらモテるのかなと思ったけど、モテる定義は難しい。相手に話を聞く受け皿的な人なのかなとも。相手によって変わっていくのかな。演じていて面白いです」と話した。

2番目の元・鹿太郎を演じる角田は「メインキャストの1人。なんとかやっているので『大丈夫かな、角田』と思っている方、安心してください」と笑った。鹿太郎はカメラマンとしての腕はいいが、とにかく器の小さい男という設定だが「器の大きい男を演じるより、スッと入っていく。器が小さいというのは悪いことではなくて、正しいことを言っているつもりということ」と説明した。

3番目の元夫の慎森を演じる岡田は「おうちでくすっと楽しんでもらえる作品です」。口が悪く、理屈っぽいひねくれ者という設定に「最初はどうかなと思っていたけど、どんどん自分の中に浸透していって、プライベートでも口が悪くなった(笑い)。嫌われ者ですが、かわいい部分もある」と話した。そして「第1話で、松さんがお風呂で歌っているシーンはとてもいい」と笑顔を見せた。

松は結婚相手に求める、譲れない条件を聞かれると「難しいですね、分からない。今、パッと思ったのは、どうしようもなくダメなところがある人。そういう人といたほうがいいかなと。何だろう、人間だから間違いがあるかも。結婚だって、間違えたことをやっても生きられる。そういう人と間違いながら生きる方が楽しいかな」と話した。

角田が「じゃあ、僕は大丈夫ですよね」と言うと、松は「みんな、当てはまると思います。まだ、私の知らない闇を、岡田君とかも持っていると思います。みんな大好きです」。岡田は「うれしいですよ。ダメなことを褒めてくださる。希望ですね」。松田は「でも、やっぱりダメすぎると、ダメだと思う」と話した。