悪性リンパ腫のため今月4日に亡くなった脚本家橋田寿賀子さん(享年95)をしのぶ追悼特別企画が、9日、TBS系「ぴったんこカン・カン」で生放送された。

同局系「渡る世間は鬼ばかり」が代表作の1つだった橋田さんは、過去12回「ぴったんこカン・カン」に出演した。スタジオには泉ピン子(73)舘ひろし(71)小林綾子(48)が集まり、橋田さんの思い出を語り合った。

終盤、「渡鬼」のプロデューサーで盟友でもあった石井ふく子氏(94)が、橋田さんへ書いた手紙を読み上げた。

「『寿賀子さん、1人でどこ行くのよ、帰ってきて! 早く帰ってきて!!』。思わず叫んでしまいました。でもやっぱり寂しい。60年の年月、ケンカしたり、遠慮しないで勝手なこと言ったり。今はいないのでね。寿賀子さんのそばにいられなかった。でも自宅で大好きな10人の方々が優しく見守ってくださって良かったわね。さみしくなかったわね。2人でいろいろなドラマを作った思い出は忘れられません。楽しかったな。また一緒にドラマを作りたい。作りたかった。心の友 橋田寿賀子様」

最後はテノール歌手秋川雅史が「千の風になって」を歌唱した。橋田さんは生前、自らの死について「悲しまなくていい。千の風になっているんだから」と言っていたという。泉によると、橋田さんが亡くなる時に「千の風になって」をかけて見送ったという。