中川大志(22)と石井杏奈(22)がダブル主演する映画「砕け散るところを見せてあげる」(SABU監督)の公開記念舞台あいさつが10日、都内の劇場で行われ、主演の2人のほか、それぞれの親を演じた堤真一、矢田亜希子、SABU監督が登壇した。

竹宮ゆゆこ氏の同名小説が原作で同氏初の映像化作品。2年半前に撮影が行われ、昨年公開の予定がコロナ禍で公開が今月9日に延期された。

中川演じる高校生の清澄が、学年一の嫌われ者としていじめられていた石井演じる玻璃を救い出したことから、2人が距離を縮めていく。だが、玻璃には誰にも言えない秘密があった、というストーリー。

中川は「2年半前の20歳になったばかりのころに撮影した作品です。にきびができている若いころで、監督がきれいに修正してくれたのでありがとうございます」。はまり役と言われていることについては「清澄が話す言葉のチョイスが好きで、センスがあると思っています。同調圧力に屈しないで、自然体で、まわりに逆らってもハートで動ける男なので、ピュアさを失わず、まっすぐに玻璃に対して集中することだけを意識しました」と語った。

中川演じる清澄の母役の矢田は「撮影のころもしっかりしていたけど、2年半でこんなに成長するんだとびっくりしました。大人っぽくなりました」。高校生の母を演じることには「中川くんとのせりふあわせの際、本当に自然で純粋なことが分かったので、それを観察しているだけでいいんだ。愛情をこめれば大丈夫なんだと思いました」と振り返った。