松坂桃李(32)と広瀬すず(22)が14日、東京国際フォーラムで行われた映画「いのちの停車場」(成島出監督、5月21日公開)完成披露試写会で、観客に「自分が話している時に、トイレに行ってください」と気遣った。

この日は、松坂と広瀬含めて登壇者が12人おり、3、4人ずつ3回に分けて入れ代わりで登壇し、司会との質疑応答が繰り返される仕切りだった。松坂が登壇した段階で、開始から30分が過ぎていた。松坂は、主演の吉永小百合(76)、広瀬と西田敏行(73)、成島出監督(59)とともに登壇。「完成披露、続いていますが大丈夫ですか? じっくりと見ていただきたい。僕がしゃべっている時にトイレに行って下さい」と観客に呼びかけた。続いてあいさつした広瀬も「大先輩の共演が自分の宝物になった。私がしゃべっている時に、お手洗いに行って下さい」と笑みを浮かべて呼びかけた。

松坂は劇中で、吉永演じる大学病院の救命救急医・白石咲和子が、石川県の実家へ戻って在宅医療を行う「まほろば診療所」で働く背中を追い、診療所で働き始める元大学病院事務員・野呂聖二を、広瀬は「まほろば診療所」を支え続けてきた訪問看護師の星野麻世を演じた。松坂は「僕とすずちゃんは太陽のようにいて欲しいと監督にお話しいただいた。しっかり務めようと現場で向き合った」と役作りを語った。広瀬も「太陽は、クランクイン前から言われていた。(麻世が自身の複雑な)過去のことを言うシーンは、監督にいろいろご指導を受けながらお芝居した」と振り返った。