女優杉咲花(23)ヒロインのNHK連続テレビ小説「おちょやん」は、昨年からの長丁場の収録を終え、制作のNHK大阪放送局が15日、クランクアップの模様を発表した。杉咲は14日に最終収録。「やり残したことはない」と、充実感に満ちたコメントを寄せた。最終回は5月15日。

杉咲はこの日、コメントを発表。「出演者のみなさん、スタッフのみなさんがこの作品を愛して、自分の仕事に誇りを持っていて、その姿が1人1人みんな輝いていて、本当にすてきな現場でした。悔しい思いになったこともたくさんありましたが、それ以上に現場が楽しくて、『おちょやん』という作品が大好きで、一生この現場で演じていたいと思うほど毎日が幸せでした」と振り返った。

長丁場ながら「本当に、毎日現場に行くのが楽しみだった」とも吐露。「終わってしまうのはとてもさみしいですが、いま、千代という役に対してやり残したことはないと感じています。いまの自分にできることは精いっぱいやりきれたのではないかと思うと、感無量です。本当にすばらしい時間を過ごさせてもらいました」と続けた。

朝ドラ103作目となる今作は、松竹新喜劇などで活躍した浪花千栄子をモデルに、杉咲演じるヒロイン竹井千代が、女優として生き抜く様を描いている。

朝ドラは原則として、春スタート分を東京制作で、秋スタート分を大阪で制作し、放送する。これにあわせて各局が収録を進めるが、今作は、昨年4月2日に子役らで収録を開始した直後、同7日の緊急事態宣言により中断。6月24日に再開し、杉咲は7月14日にクランクイン。スケジュールもずれ込み、11月30日に放送をスタートした。

桜井壮一制作統括は「杉咲花さんには、ヒロインとして、チームの座長として、大きなプレッシャーの中、長期間スタッフ、キャストを引っ張っていただきました。本当に、お疲れさまでした」と話した。