俳優の若松武史さんが14日午前8時51分、甲状腺がんのため亡くなった。70歳だった。所属事務所ケイセブン中村屋が16日、公式サイトで発表した。

関係者によると、若松さんは23年前に病院で検査を受けた際、甲状腺がんが発覚し、その後は病気と向き合いながら俳優業を続けてきたという。近年では10年「龍馬伝」の日根野弁治役、13年「八重の桜」の近衛忠煕役とNHK大河ドラマに出演していたが、2年ほど前から病気の療養に専念するため仕事は控えていた。昨年はコロナ禍の最中でもあり、事務所関係者も若松さんとの面会自体が難しい状況だったという。

ケイセブン中村屋と若松さんの妻が話し合い、後日、お別れ会を行うという。関係者は「後日、日程を含めて発信しようと思ってはいますが、直近ではありません。世の中の状況によりますが、もう少し先になると思います」と、コロナの状況も踏まえ、日程調整は慎重に行っていくという。