俳優鈴木亮平(38)が7月期のTBS系連続ドラマ、日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(日曜午後9時)で主演を務めることが29日、分かった。同局看板枠への初主演に「とても気合が入っております!」と意気込んでいる。

同作は、最新医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で重大事故や災害現場といった緊急事態に駆けつけて救命処置を施す救急救命チーム「TOKYO MER」の物語。鈴木は「TOKYO MER」のリーダーで、驚異的な技術を持つスーパー救命救急医・喜多見幸太を演じる。

鈴木は18年のNHK大河ドラマ「西郷どん」で主演を務め、現在もフジテレビ系連ドラ「レンアイ漫画家」で主演を務めるなど超売れっ子。日曜劇場枠では「天皇の料理番」や「テセウスの船」などで活躍してきたが、主演は初めてとなる。「幅広い世代の方々に親しまれている日曜劇場にふさわしい、その名に恥じないような熱く、緊迫したスケールの大きなドラマをお届けしたい」と力を込めた。

徹底した役作りに定評のある鈴木だが、今回も救命救急医療の緊迫した現場を見学したという。医師に尊敬の意を表しつつ「患者さんを安心させるようなすごく柔らかい話し方をされていて非常に参考になりましたね。命の現場のシビアなところも教えてもらいました」と振り返った。

最新鋭の「ERカー」にも注目が集まる。鈴木は「実際に、現役で救命の現場で働いてる方から、『本当にこういうものがあれば、理想の医療に近づくんじゃないか』という声も聞いた」と明かした。

15年同局系「結婚式の前日に」で医師役を務めたことはあるが、本格的な医療ドラマは初めて。「今の大変な状況の中で働く医療従事者の方々へのエールになればうれしいですし、1つ1つの命の大切さを改めて伝えていけるようなドラマにできれば」と誓った。

日曜劇場の「グランメゾン東京」「危険なビーナス」や、映画「キングダム」などを手掛けた黒岩勉氏が脚本を担当する。「こんな時代だからこそ、誰かのために必死に戦うヒーローが見たい。最強のナイスガイ・鈴木亮平さんとその仲間たちがきっとかなえてくれます」と期待を寄せた。「とても真剣な医療モノなのですが、とことん痛快な『アクションエンターテインメント』を目指して書かせていただいています」とした。

演出の松木彩氏は「真夏の日曜夜にスカッと前向きになれる作品をお届けしたいと思いますので、どうぞご期待ください」と呼び掛けた。