歌手小林幸子(67)が9日、東京・新宿の日清食品パワーステーションリブートで、初の単独配信コンサート「降臨“小林幸子”Online Live 2021」を開いた。

CGを駆使したVRの「千本桜」や「おもいで酒 ソウルゲージバージョン」、「もしかして ジャズバージョン」など全12曲を熱唱。途中ゲストのSOPHIA松岡充(49)と一緒に「しろくろましろ」「青空の破片」を披露した。

1000個以上の桜の花をちりばめた黒のロングドレス姿の小林は華麗なVRのステージを「家に帰らないと、自分では見られないんです(笑い)。いろいろな進歩がすごいんだけど、私も仲間に入れてもらえてうれしい」と笑顔を見せた。

配信、ヘビメタと次々に新しいものに挑戦する小林は「いつも白紙で、いろいろなものとコラボできるのは楽しみ。今の時代はオンラインは必須だけど、お客様の顔を見ながら歌える日が早く来ないかと思っています。現状は、オンラインで楽しんでもらえたら」と話した。

オープニング曲の「サチコサンサチコサン」では、自身の顔がたくさん描かれたおニューの着物を披露した。「他人に楽しんでもらうには、自分も楽しまなきゃね(笑い)」。1988年(昭63)から98年まで“ロックの聖地”として忌野清志郎、桑田佳祐などが立ったステージが、昨年11月に無観客配信専用のライブハウスとして復活した。「歴史のあるステージが復活して、演歌は初、着物のアーティストは初めてだそうです。だから、新調しちゃいました」と笑った。

57年前の64年のデビュー日である、来月5日には故郷・新潟で聖火リレーを走る予定だ。「できることなら走りたい気持ちです。自分のデビュー日に、生まれ故郷を走れるなんて、こんな幸せなことはないですからね」と話した。

04年の新潟県中越地震で被災した旧山古志村で毎年、作っている「幸子米」の田植えは昨年に続いて訪れる事ができなかった。小林は「山古志のおかみさんたちにお任せしました。10月後半になると思うけど、稲刈りには行けたらいいです。私も、対象年齢なんですけど、ワクチン接種は、まだです」と話した。