女優長谷川奈央(28)と俳優市原綾真(24)が14日、都内でダブル主演する映画「美しき誘惑-現代の『画皮』-」(赤羽博監)の初日舞台あいさつに出席した。

画皮というのは、美しい人間の皮を被った中国の妖怪。長谷川演じる山本舞子は、昼は銀行で副頭取の秘書を務め、夜は銀座の高級クラブのホステス。市原演じる、元首相の父親を持つ将来の総理大臣候補・塩村太郎(市原)が銀座の店の客として来て出会い、その美しさで骨抜きにする。その正体は九尾のきつねに取りつかれた妖魔で、人のエネルギーを吸い取って、見た目の若さを保ち続けて生きている。

3回目の緊急事態宣言下で、無事に初日を迎えられたことに長谷川は「私自身も驚いています。多くのスタッフの方から、いろいろな指導をいただいたことで演じることができました。本当に感謝の気持ちを伝えたいです。この映画に出て、愛を信じられる自分になっていきたいなと思いました」。市原は「この映画に出て、自分のために生きることをやめて、他人のために生きることって素晴らしいと思いました。人や物事の本質を見ていくことの大切さを知りました」と話した。

塩村太郎を導く女教祖役を演じた芦川よしみ(62)は「最初は悪役かと思ったら、すごい役柄で無理かと思った。人を諭す役なので、この役をやらせてもらう前に心を整え、自分なりに勉強して臨みました」。千眼美子(26)は「セーラー服のシーンもありましたが、もう26歳なので、これが最後かもといい思い出ができました」と笑った。

元首相で塩村太郎の父親役の永島敏行(64)は「時代が変わると価値観も変わる。僕と市原さんは親子役だったけど、市原さんはすごく真面目なんですよ。僕らの時代なんかは、自分さえよければっていう感じだったけどね(笑い)。市原さんも、長谷川さんも初主演で、これからの成長が楽しみですね」と話した。

最近、はまっているものについて、千眼は「銭湯にはまっていて、週に3回くらい入る。街を歩いていても、銭湯を見つけると手ぶらでも、小さなお風呂セットを買って。サウナ、水風呂にも入って。2時間くらい」。長谷川は「私は、甘いものにはまっています。本当は粉ものが好きなんですけど、インターネットで画像を見て我慢しています」。市原は「甘いものが大好き。なんとか我慢してますが、誘惑に負けちゃうこともあります」と笑った。