フジテレビは28日、遠藤龍之介社長(65)の5月の定例会見が中止になったことを受けて、書面でラジオ・テレビ記者会の質問に回答した。

4月発売の「週刊文春」で同局の女性アナウンサーたちが同じ美容院で無料のサービスを受け、代わりにインスタグラムなどSNSでの宣伝に協力していたなどと報じられたことについて、同書面でコメントした。

同局は「外部の弁護士も入れた詳細なヒアリング調査を実施した結果、社員就業規則に抵触する行為が認められました。『対価性があるのではと疑われるような行為』については、放送人としての自覚が問われる行動であり、関係者に対し厳正に対応しました」と説明した。

そして「指導が行き届いていなかったことなどに対して、社としての責任を痛感しております。今後も社員に対しては、放送に関わる者として自律的行動をとるよう指導を徹底してまいります」とコメントした。

関係者への対応は今月11日に人事局からなされたという。内容について同社企業広報部は「詳細については回答を控えさせていただきます」としている。

同社は今まで「ステルスマーケティングに該当する行為はないと考えている」としていたが、それについては変更はないとしている。