細田守監督の大ヒットアニメ映画「バケモノの子」が来春、劇団四季でミュージカル化されることが決まり7日、発表された。22年4月30日から、東京・四季劇場「秋」で開幕する。劇団史上、最大規模のオリジナルミュージカルになるという。

作品は、バケモノたちがすむ異世界を舞台に、粗暴なバケモノ熊徹と、ひとりぼっちの少年、九太の奇妙な師弟関係を描いた冒険物語。リアルな渋谷をロケーションにした壮大なアクションと、血のつながりを超えた親子のきずなの物語があらゆる世代の共感を呼び、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞している。

劇団四季では、原作映画のイメージはそのままに、躍動感、疾走感あふれる新たな舞台版「バケモノの子」を制作。国産ミュージカルとして、最大級の長期公演に臨むという。今後、子役のオーディションも行われる。

細田監督は「私たちスタジオ地図のアニメーション映画『バケモノの子』が劇団四季の皆さんによってミュージカル化されることになり、大変光栄に思っています。来年の春から上演されるとうかがい、どのような作品になるか私も楽しみにしております」。

四季の吉田智誉樹社長は「舞台化に挑戦できることを大変光栄に思います。本作が伝えるのは、大切な人とともに強く生きていくことの素晴らしさです。これは、創立以来四季作品に受け継がれる『人生の感動』『生きる喜び』というテーマにも通じると言えます」。また「近年、オリジナル作品に力を入れている中、今回は国産ミュージカルとして最大級の長期公演に挑みます。四季の創作活動においてひとつの到達点ともいえる作品になることでしょう」と自信をみせている。