ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは8日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けるクリエイター、製作スタッフ、俳優の継続的な創作活動を支援する映画製作プロジェクト「DIVOC-12」(ディボック-トゥエルブ、今秋公開)に参加する、上田慎一郎監督(37)の作品のタイトルが「ユメミの半生」に決まり、松本穂香(24)が主演すると発表した。

松本は「今も大変な状況が続くなか、行き場のない思いに、やるせなさを感じている方も多いと思います。そんな状況下、このようなプロジェクトに参加させて頂いたことで、いまの自分の気持ちを見つめ直すキッカケにもなりました。今だからこそ、純粋に楽しめる映画をお届け出来れば嬉しいなと思っています」とコメントした。

共演は小関裕太(25)が務める。小関は「このプロジェクトにお声掛けいただき、そしてその一員になることができ非常に嬉しいです。映画はその時代時代に、作られる意味を持って生まれているんだと思いながらいつも撮影に挑んでます。僕が今回参加させていただいた『ユメミの半生』は、観終わった後に夢や希望がもらえる作品。この時代、今僕自身が映画に欲しているテーマでした。約10分というこの短い世界の中に凝縮された様々な想いが、誰かの明日に繋がりますように」(コメントは原文のまま)とコメントした。

「DIVOC-12」は、企画の中核をなす上田監督と藤井道人監督(34)三島有紀子監督(52)の元に一般公募で選ばれた新人監督含めた9人が集い、3チームに分かれる。12人の映像監督によって各10分程度の短編映画を12本製作するプロジェクトだ。

上田監督チームには、同監督の妻で7月9日公開のアニメ映画「100日間生きたワニ」でも共同監督を務めた、ふくだみゆき監督(33)と中元雄監督(30)と一般公募から選ばれたエバンズ未夜子監督(19)が名を連ねる。

ふくだ監督の作品のタイトルは「魔女のニーナ」で、オーディションを経て主演は安藤ニコ(21)に決まった。共演は、福島市の小学生と家族がアットホームな動画を投稿し続けることが話題を呼び、260万人以上のチャンネル登録者数を誇る、YouTubeチャンネル「HIMAWARIちゃんねる」で知られる、家族ユーチューバーの、おーちゃん(7)が務める。

中元雄監督の作品のタイトルは「死霊軍団 怒りのDIY」で、主演は清野菜名(26)が務める。共演は19年「仮面ライダーゼロワン」に主演した高橋文哉(20)が務める。

エバンズ未夜子監督の作品タイトルは「あこがれマガジン」に決まった。女優のほか映画監督、執筆家としても知られる小川紗良(26)と、雑誌「non-no」専属モデルながら、ドラマや映画など女優としても活動する横田真悠(21)と、マルチな才能を発揮する2人がダブル主演に決まった。

「DIVOC-12」は各チームごとにテーマを設定するが、上田監督チームはコロナ禍で人と触れ合いぬくもりを感じる機会が減った昨今を踏まえ“感触”をテーマに掲げた。