ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは8日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けるクリエイター、製作スタッフ、俳優の継続的な創作活動を支援する映画製作プロジェクト「DIVOC-12」(ディボック-トゥエルブ、今秋公開)に参加する、上田慎一郎監督(37)の主導するチームに参加する、各監督の作品タイトルと出演俳優陣を発表した。

エバンズ未夜子監督(19)の作品タイトルは「あこがれマガジン」に決まった。女優のほか映画監督、執筆家としても知られる小川紗良(26)と、雑誌「non-no」専属モデルながら、ドラマや映画など女優としても活動する横田真悠(21)と、マルチな才能を発揮する2人がダブル主演に決まった。

小川は「(エバンズ未夜子監督が)19歳にしてプロのスタッフに囲まれて映画を作れることに羨ましさを感じつつ、どこか学生時代を思い出すような懐かしさもある現場でした。エバンズ監督の思い描く不思議な世界観を、不思議で片付けずに、どうにか理解しようとみんなで歩み寄りながら作っていました。私自身もどんな仕上がりになっているか想像がつかないので、楽しみです」とコメントした。

横田は「エバンズ組に参加させて頂きました横田真悠です。小川紗良ちゃんと1年半ぶりの共演ということで、安心感がありましたし、とってもワクワクしながら取り組むことができました。衣装やメイクがレトロに仕上がっているので、懐かしいと感じる方もいらっしゃると思いますし、同世代の方にはどこかエモさを感じてもらえるような作品になっているので、そこに注目していただけると嬉しいです!」(原文のまま)とコメントした。

「DIVOC-12」は、企画の中核をなす上田監督と藤井道人監督(34)三島有紀子監督(52)の元に一般公募で選ばれた新人監督含めた9人が集い、3チームに分かれる。12人の映像監督によって各10分程度の短編映画を12本製作するプロジェクトだ。上田監督の作品のタイトルは「ユメミの半生」に決まり、松本穂香(24)が主演する。

「DIVOC-12」は各チームごとにテーマを設定するが、上田監督チームはコロナ禍で人と触れ合いぬくもりを感じる機会が減った昨今を踏まえ“感触”をテーマに掲げた。