新型コロナウイルスワクチンを接種した父が重篤な副反応により入院したことを明かしたマーケティングアナリストで信州大学特任教授の原田曜平氏(44)が、自身の母がワクチン接種すると報告したことで一部から批判的な声を受けたとし、「どうか我々の悲惨な経験をした上での結論を外野から否定しないでください」と訴えた。

原田氏は14日、ツイッターやブログで、母が1度目のワクチン接種に臨むことを報告。「父の件があるので本当に本当に心配だけど、彼女なりにかなり考えた末の決断なので尊重することにしました。前回のような悲劇が起こらないよう、心の準備と万が一の時の対応の準備はしておきます。どうか同じ惨劇が起こりませんように」とつづった。

その後、「母のワクチン接種についての誹謗中傷について」とのタイトルでブログを更新。「お父さんがあんな目に遭ったのにお母さんにワクチン接種をさせるなんてひどい! という意見が結構きていてとても悲しく思います」と、批判の声に言及し、「彼女は僕の持ち物じゃない。彼女が彼女なりの決断を尊重するのは基本的な人権です。そして、彼女を信じる子供として、当然の行いだと思います。彼女なりに、僕らなりに、どれだけこの結論を出すのに苦しんだことか。どうか我々の悲惨な経験をした上での結論を外野から否定しないでください。但し、サポートは全力でします」とした。

原田氏は先月13日にツイッターで、80代の父がワクチン接種後、40度近い高熱が出て体の一部が腫れ上がるなどの症状に見舞われ、救急搬送されたことを報告。病名はワクチンの副反応による多形滲出(しんしゅつ)性紅斑と蜂窩(ほうか)織炎と診断され、現在も入院が続いている。