4人組バンドOfficial髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)が24日、神奈川・ぴあアリーナMMで、約1年4カ月ぶりの有観客ライブを開催した。5000人の観客を前に「イエスタデイ」「Pretender」など、全16曲を歌唱。ビルボードジャパンによると、16曲のストリーミング再生数合計は21億回を超える。

無数の光の中、TBS系ドラマ「恋はつづくよどこまでも」の主題歌「I LOVE...」で幕を開けた。ボーカル藤原聡(29)が「横浜~!」とあおると、観客は総立ちで拍手。一曲目から一体となった。藤原は「めちゃくちゃ楽しみにして来ました。1年4カ月ぶりのライブです。武道館を除けば、ヒゲダンがアリーナでワンマンライブをやるのは、今回が初めてになります」。

コロナ禍で、2回の配信ライブを経験した。「近いから遠いからとか関係なくて、1人残らず、良い音楽を届けて帰れるように今日はしっかりやっていこうと思っています」。「やっぱり今まで、みんなこのライブを楽しみにしながら、日々を過ごしてきてくれたと思います。その思いにしっかり応えられるようにやっていきたいと思います」と呼び掛けた。

ライブは新型コロナ対策を講じて実施された。「制限があるけど、そんなの関係ないくらいみんなと一緒に、破壊的に楽しい音楽の時間を過ごしていこうと思っています!オンラインライブはやってきたけど、みんなの元に届けたかった曲が沢山あるので、今日はしっかり1曲1曲、丁寧に伝えて行ければと思います」と、力を込めた。

ライブでは、8月18日にセカンドアルバム「Editorial」のリリースも発表された。ストリーミングで圧倒的な人気を誇る中、ファーストアルバムも、売り上げ50万枚を突破した。「ライブって最終的には、生で一緒に楽しむのが最高だなって思う。この1年4カ月いろんなことがあったけど、みんなで音楽を楽しもうっていう、人類の音楽に対する底力、本当にすごいなと思う。声が出せなかったとしても、1億8000万%、楽しんでもらえるように、何ができるかを考えて準備してきました。それを余すことなく届けていこうと思うので、みんなで受け取ってください」と叫んだ。

9月からは、最大規模となる全国16都市47公演のツアーがスタートする。「今日もらった幸せを、これからライブで返して行ければと思います。次会ったときは、やばい曲、やばいライブを準備して待っています。また会いましょう!」と叫び、幕を閉じた。【佐藤勝亮】