テレビ東京系ドラマ「うきわ-友達以上、恋人未満-」(月曜午後11時6分)のオンライン記者会見を取材した。主演の門脇麦(29)と森山直太朗(45)が出席した。

社宅のベランダを舞台に、「不倫まで壁1枚」という、お隣同士の危うい関係を描いた物語。2人は「危うい関係」を演じるという役設定であったため、撮影では、距離を縮めすぎないよう、気を付けていたという。

門脇は「合同取材で初めて直太朗さんの素の感じをチェックした時、私もおふざけなので、『やばい』と思って。2人でふざけると思ってたので、とにかく距離をおこうと思って、最後撮影の1週間2週間くらいまで心を開かなかったです」と苦笑いを浮かべた。

一方の森山も「物語が進んでいくってことと門脇さんと距離が縮まっていくのがまったく同じ速度感でした。麻衣子(門脇)と二葉さん(森山)が仲良くになるにつれ、我々のプライベートな関係も…折り重なっていくような感じでした」と話した。

距離を取っていなければ生み出せない2人の独特な空気感。門脇が「最初の1カ月は本当に話さなかった。話しかけたかったけど…」と笑って明かすほど、絶妙な“距離感”を意識していたという。

この日の会見は、クランクアップ後。改めて、森山の印象を問われた門脇は「直太朗さんはおもしろい方。直太朗さんのありとあらゆるところがツボに入ってしまって。だから仲良くなるの怖かったんです」と正直な胸の内を告白した。

森山は「笑ってもらえるってことだけで、自分の心の開き方も全然変わってくる。でもなれ合いの現場じゃなかったし、緊張感を保ちながら、そこの距離感が崩れることは一度もなかったんじゃないかな」としみじみ。

「距離を置く、仲良くなりすぎない」ということが大事な役作りだったと明かした2人。クランクアップし、“距離感”に開放されたからか、終始トークが弾み、アットホームな雰囲気で会見が進んでいた。【三須佳夏】