演歌歌手浜博也(59)が、新曲「正夢~まさゆめ~」を18日に発売する。このほど、日刊スポーツのリモート取材に応じた浜は「ヒット曲を生む『正夢』を見たい」と強い意気込みを語った。

「夕凪橋」「一輪挿し」に続く夫婦の物語3部作のトリとなる記念作となる「正夢」。夫を亡くした女性が「夢でもいいからもう1度会いたい」と思う切ない心情を描き、ぬくもりのあるメロディーラインを浜が繊細なタッチで歌い上げている。

亡くなった人への思いを歌った曲としては、130万枚以上のヒットになった秋川雅史「千の風になって」(06年)や、65万枚超の、すぎもとまさと「吾亦紅」(07年)が記憶に新しい。2曲とも「泣ける歌」として現在も多くのカラオケファンに愛され続けているロングセラーだ。

浜は「この2曲に続くように、令和の『泣ける歌』として多くの人の心に届けたい。この歌は連れ合いを亡くした女性が主人公ですが、親でも友人でも、亡くした人への思いはみな同じだと思います。悲しい歌だから悲しく歌うのではなく、あくまでその人への思いが詰まった歌詞を伝えられるよう丁寧に歌っています」と話している。

年末には、毎年恒例だったが昨年はコロナの影響で開催できなかったディナーショーを実施する予定だ。1982年(昭57)4月に「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」の3代目リードボーカルとして歌謡界デビューして40年。節目を迎えたベテラン歌手が「正夢」にかけている。