歌舞伎俳優中村勘九郎(39)中村七之助(38)が18日、巡業公演「錦秋特別公演2021」(10月5~24日)の取材会を、オンラインで行った。

演目は、勘九郎、七之助らによる「甦(よみがえる)大宝春日龍神」と、中村鶴松による「浦島」。

コロナ禍の中、演目を選んだ理由について、勘九郎は「『-春日龍神』は、混乱した世の中の救いというか、神がかっているものに触れることで神秘的な思いになってもらえれば」と話した。同演目は7年前に奈良・春日大社で奉納舞踊として踊った演目でもあり、七之助は「平穏無事であるようにという思いを、心に秘めて踊っていきたい」とした。

巡業公演恒例のトークコーナーも設けられ、観客の質問に答える。

勘九郎は「3~4年くらい前までは、七之助さんいつ結婚するんですか、という質問が多かったが、2年くらい前にパタッとなくなった」と言うと、七之助も「本当です。絶対に各地で聞かれましたが、最近はゼロです」と苦笑いだった。結婚願望はないとしつつ、結婚するならどんな相手がと聞かれると「芝居が好きってことかな」と話した。

中村屋一門による巡業公演は05年から毎年開催されてきたが、昨年は全公演が中止になった。今年は3月から4月にかけ、勘九郎の長男中村勘太郎と次男中村長三郎が初参加し、5カ所で開催した。

「錦秋-」は10月5日の東京・きゅりあん大ホールを皮切りに、15カ所で開催する。