テレビ朝日は22日にドラマスペシャル「欠点だらけの刑事」(水曜午後8時)を放送する。欠点ばかりの主人公・百野冬美男が、弱点を生かした独特な観察眼で事件の核心を見抜いていくさまを描いた物語。2018年2月に第1弾を放送した同作。約3年ぶりに復活を果たす。主人公を演じるのは小日向文世(67)。百野とコンビを組むのは体育会系新人刑事・一ノ瀬貴一(工藤阿須加)だ。

小日向は「ちょっと特殊なキャラクターである百野冬美男をもう1度演じることができて、とてもうれしかったです」と喜んだ。前回と比べ、「セリフが多く大変だった」という。「とにかくリアリティーを持たせることに力を入れました。『小日向さんってもしかしてこういう人?』なんて思わせることができたら、役者として本望。もちろん、実際の僕とは全然違いますけど…」と笑った。

工藤とは、現在放送中の、同局系ドラマ「緊急取調室」(木曜午後9時)で共演している。がっつりコンビを組んだ同作では会話を交わす場面も多いといい「撮影の待ち時間にいろいろな話をしましたが、楽しかったですね。まさかお父さん(=福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督)のしつけがあんなにも厳しいとは! よくぞねじ曲がらず、素直な青年に育ったなと感心しました」と、工藤の人柄を絶賛した。

同作の見どころについて「百野は笑わない人間ですが、実は1カ所だけ笑うシーンがあるんです。普段笑わない人間が笑うシーンはみどころです。あと、百野は昔のトラウマで苦手なものがさまざまあるのですが、そのトラウマのシーンがたくさん出てくるところも楽しいですよ。刑事ドラマにはなかなかいない変わったキャラクターなので、ほかにはないミステリーを楽しんでほしいです」と力を込めた。