黒木華(31)が11日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演映画「先生、私の隣に座っていただけませんか?」(堀江貴大監督)公開記念舞台あいさつで、ゾクッとした体験を聞かれ、幼い頃、家族の車の後部座席に乗っていた時に「大きい、おじいちゃんの顔と火の玉が浮かんでいたのを見た」と明かした。

黒木は劇中で漫画家の早川佐和子を演じた。柄本佑(34)演じる夫の俊夫が、奈緒(26)演じる担当編集者の桜田千佳と不倫していることに気付いており、夫婦の不倫を新作漫画のテーマにする。佐和子が新作の執筆と並行して自動車教習所に通う中、原稿をのぞき見した俊夫は、自分たちのことが書かれているのでは? と不安に駆られる。物語が、佐和子を投影したと思われる主人公が自動車教習所に通う中で出会った、金子大地(24)演じる若手の先生・新谷歩との淡い恋へ急展開すると、俊夫は嫉妬で漫画が現実か創作か見境が付かなくなっていく。不倫をテーマに描きながら楽しさあり、追い詰められる俊夫の姿からスリラー的な要素もある映画だ。

司会の質問は、その物語にちなんだものだった。黒木は「ずっと考えているんですけど…ちっちゃい頃に、友だちのおうちから(出て)家族の車の後部座席に乗っていて。(外を見たら)すっごい大きい、おじいちゃんの顔と火の玉が浮かんでいて『見ちゃいけない物を見たんだ』と思った時、ドキドキした」と振り返った。

柄本が「怖っ!」と驚くと、黒木は「私の、おじいちゃんじゃないんですけど」と笑った。

この日は、佐和子の母・下條真由美を演じた風吹ジュン(69)も登壇した。