今牧輝琉(17)阿久津仁愛(20)らミュージカル「テニスの王子様」の主人公・越前リョーマ役を歴代で務めた俳優陣が11日、都内で、3DCGアニメ映画「リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」公開記念舞台あいさつに出席した。

初代の柳浩太郎(35)、4代目阪本奨悟(28)、5代目高橋龍輝(28)6、7代目小越勇輝(27)、8代目古田一紀(25)、初代の代役を務めたKIMERU(41)が集結。

イベントに参加した原作者で、本作の製作総指揮を執った許斐剛氏は「感無量だね。本当にうれしいよ。みんなリョーマの面影がある」と感慨深そうに新旧“リョーマ”を見渡した。

現役リョーマの今牧は「こんな歴史的なすごい瞬間に存在できることをとってもうれしく思います」と目を輝かせた。全員のリョーマ役のポスタービジュアルが組み写真で披露されると、古田は「こうしてみると、すごく不思議ですけど、おのおのは顔が似ていないですよね。でもみんなリョーマに見える」。

ミュージカルで意識していた点について高橋は、「ラケットの振りを誰よりも早くかっこよくやろうと思っていた」。9、10代目リョーマの阿久津は「リョーマって運動量がすごいじゃないですか。(クールな役柄なだけに)動いた後に、どれだけ息をハーハーせずに耐えられるかとかずっと考えていました。常に鼻息で」と明かした。

最後に許斐氏は「奇跡に近いことなんじゃないかな。22年(漫画を)連載してきて、テニミュ(ミュージカル)を18年一緒に寄り添って切磋琢磨(せっさたくま)してきて、ファンの人たち、アニメも含めて携わってくれた人の思いを全部込めた映画を作ろうということで、今回『リョーマ』を作った。そのちょっと集大成というか、こんな奇跡な舞台あいさつができるとは本当に思っていなくて、来てくれた8人と、劇場に足を運んできて下さる皆さんに本当に感謝しています」と呼び掛けた。