宮崎あおい(35)が11日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われたアニメ映画「竜とそばかすの姫」大ヒット舞台あいさつにサプライズゲストとして駆けつけ、細田守監督(53)を祝福した。

「竜とそばかすの姫」は7月16日に全国416館の映画館で公開され、9月10日までの57日間で興行収入(興収)58億7000万円、動員423万人を記録。細田監督の作品で最高の興収を記録した15年「バケモノの子」の58億5000万円を突破し、最高興収を記録した。その状況を受けて「バケモノの子」で主人公九太の幼少期、そして12年「おおかみこどもの雨と雪」で主人公花と、細田作品に2度主演し、縁が深い宮崎が花束を手に登壇した。

宮崎は、細田監督から「サプライズですね。わっはっは。久しぶりですね。ビックリした。直接、会うの何年ぶりですか? お元気そうですね」と声をかけられると「(今回は出演していなくて)全然関係ないんですけど、声をかけていただいて、うれしいと飛んで来ちゃいました」と語った。

宮崎は監督から、劇中で母を演じた「おおかみこどもの雨と雪」を引き合いに「あおいさんのおかげで、映画をリアリティーを持って作ることが出来る喜びを感じた。今、あおいさんもリアルお母さんだから…映画の中の花に近づいたような、すてきなお母さんになって素晴らしい」と声をかけられると「ありがとうございます」と笑みを浮かべた。

宮崎は、細田監督が19日に誕生日であることに触れた上で、今後の創作について方向性を尋ねた。同監督は「映画を作るというのは、1本に最低でも3年くらいかかっちゃう。健康管理とかありますけど、現場がコロナに感染したらどうしようとピリピリしたけど、なしで走りきることが出来た。健康に元気にやっていくのが改めて大事。健康に元気にやっていきたい」と答えた。その上で、宮崎に「小さいお子さんと過ごす時間を大事に過ごしていただけると…貴重な時間だと思う」と語りかけた。

「竜とそばかすの姫」は17歳の女子高校生すず(声・中村佳穂)が、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>で「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身「ベル」を作り、開いたコンサートを謎の存在・竜(佐藤健)に台なしにされるも、次第に心を通わせていく物語。細田監督は7月16日の初日舞台あいさつは、ワールドプレミア上映されたカンヌ映画祭が開催中のフランス・カンヌからリモートで参加しており、観客の前での舞台あいさつは、この日が初めてとなった。

宮崎が公の場に姿を見せるのは20年11月22日に都内で行われた上映企画「三木孝浩 filmo day~音楽と映画~2020」以来、約10カ月ぶり。