秋元康氏が総合プロデューサーを務めるTBSスター育成プロジェクト「私が女優になる日_」の演技バトル最終結果が11日、同番組内で発表され、1位の飯沼愛(18)ら5人が選ばれた。5人は10月スタートの同局系連続ドラマ「この初恋はフィクションです」(月~木曜深夜0時40分)に出演する。

演技未経験の女優の卵たちが、約半年に及ぶ演技バトルを戦い抜いた。番組初回から圧倒的な強さでポイントを重ねた飯沼が1位を獲得。ドラマ初出演にして初主演の座を勝ち取った。ドラマ出演を告げられると「まさかこのプロジェクトがはじまってから自分がここに立てるとも思っていなかった。今はこういう結果で、応援してくれた家族や友達にちょっとでも恩返しができたんじゃないかなと思います」と充実の表情をみせた。

主演については、「不安なことしかないんですけど」と断りつつ「これからたくさんのドラマを経験できると思ったら、すごく楽しみ。もっと上を目指して、今はとりあえず必死で頑張りたい」と意気込んだ。

2位は、コメディエンヌとしての才能や、さりげない自然な演技が評価された武山瑠香(15)、3位には、バカリズムに“生々しい演技”が絶賛された赤穂華(15)が入った。

武山は初々しい笑顔で「ここに自分が立っているのがなんか夢みたいです」。赤穂は「勝つっていうことより楽しむを大切にしていたので、そのことが伝わったのかなって思ってうれしい」と喜んだ。

急きょ2枠に拡大された特別枠の1枠目に、三浦涼菜(18)、2枠目に、渋谷風花(18)が決まった。

初回収録前日に新型コロナウイルス濃厚接触者となり、スタートから3回目までの演技バトル欠場となったものの、最終的に4位まで順位を押し上げた三浦は、「はじめてこの場で演技できたことがすごくうれしかったので、またこうやってドラマに出られるのがすごくうれしいです」と演技ができる喜びをかみしめた。

渋谷は、最終順位は8位タイながら、秋元氏から「スターになる人にはオーラがある。オーラってほとんどが説明つかない。説明つかないことってすごい大切。渋谷さんは説明つかないことがある」と絶賛された。“サプライズ”とも言える選出に、戸惑いの表情を浮かべ「初めての時からずっと点数は入れてもらえていなかったんですけど、『そのわりに魅力がある』とか言われていました。選ばれることはないと思っていたので、うれしい半面、自信がすごくないので、不安もいっぱいです。頑張っていきたいなって思っています」と力を込めた。

彼女たちが出演する「この初恋-」は、同局系初の深夜の帯ドラマ。坂井真紀(51)矢田亜希子(42)ら実力派の出演が発表されており、民放初となるYouTubeでの全話配信も実施される。初ものばかりの青春群像劇への出演を皮切りに、5人はスター街道を駆け上がる。

同プロジェクトは、芸能事務所田辺エージェンシーと、秋元氏、TBSがタッグを組み、昨年12月に発足。約9000人の中から選ばれた10人が、演技バトルを繰り返した。秋元氏のほか、同局系大ヒットドラマ「半沢直樹」の福澤克雄監督らが選考に関わった。

<選ばれた5人>

▼1位 飯沼愛(いいぬま・あい)2003年(平15)8月5日、香川県生まれ。155センチ、47キロ。憧れは上白石萌音。「女優と呼んでもいいように、成長できたらいいなって思います」

▼2位 武山瑠香(たけやま・るか)2006年(平18)7月4日、東京都生まれ。157・7センチ、42キロ。憧れは米倉涼子。「どんな役でもはまるような、どんな役も頑張れる女優さんになりたい」

▼3位 赤穂華(あこう・はな)2005年(平17)12月12日、兵庫県生まれ。161センチ、44キロ。憧れは長澤まさみ。「ちょこっと映るだけでも自分の輝きを出せる女優さんになりたいです」

▼特別枠 三浦涼菜(みうら・すずな)2003年(平15)8月19日、福岡県生まれ。154センチ、41キロ。憧れは吉高由里子。「どんな台本でも自分の好きなような役になれる女優さんになりたい」

▼特別枠 渋谷風花(しぶたに・ふうか)2002年(平14)9月19日、青森県生まれ。153センチ、42キロ。憧れは多部未華子。「演技がへたくそって思われない女優になれたらいいなって思います」