ヘンリー王子(38)とメーガン妃(40)が25日、米ニューヨークのセントラルパークで行われた新型コロナウイルスのワクチンを、世界規模で平等に分配するよう訴える慈善団体グローバル・シチズンが主催するイベント「グローバル・シチズンズ・ライブ」に登場した。そろってイベントに生出演するのは昨年3月に英王室を離脱後初めてで、黒のスーツに白いシャツ姿のヘンリー王子と花が刺繍されたヴァレンティノの膝上ミニのドレス姿のメーガン妃は、仲良く手をつないでステージに登場した。6月に長女リリベットちゃんを出産したメーガン妃が公の場に姿を見せたのも今回が初めてで、2人は22日にビル・デブラシオ市長夫妻と対面し、ニューヨーク入りした後は米中枢同時テロの跡地を訪れるなどしていた。

メーガン妃はスピーチで「このパンデミックを終わらせるためにできることはたくさんあります。それが、今日私たちがここにいる理由です。最も優秀な科学者、研究者、最前線で働く人たち、そして公衆衛生指導者たちが私たちのグローバルコミュニティーを保護するために自らの命を危険にさらしてくれているので、今夜ここにいることができます。彼らは私たちの人道的英雄です」と、ワクチン接種の重要性について訴えた。続いてマイクを手にしたヘンリー王子も、世界各国の人々が平等にワクチン打つ権利があると語り、世界の専門家たちとコロナ禍を終わらせるためにワクチンの公平性について話をしたと語った。また、ウイルスだけでなく、誤った情報や官僚主義、透明性の欠如などとも闘っていると語り、このパンデミックは人道的な危機だと訴え、夫婦でワクチン格差の是正を求めた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)